ボクシングニュース



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12月10日(月) 後楽園ホール 
Updated on 2012/12/03


<日本スーパー・バンタム級タイトルマッチ>
大竹秀典対瀬藤幹人
               

 この8月に31歳で王座を獲得した大竹と、返り咲きを狙う33歳の元暫定王者の瀬藤。好戦的なタイプ同士ということで、派手な打撃戦が期待されている。
 大竹はキャリア前半にひとつの敗北と三つの引き分けがあるが、09年以降は10連勝(6KO)をマークしている。中島孝文(ドリーム)との王座決定戦では苦戦したものの競り勝ち、初のベルトを腰に巻いた。このクラスにしては172センチと長身だが、積極的に前に出る攻撃ボクシングで勝利を重ねてきた。
 挑戦者の瀬藤は昨年11月、玉越強平(千里馬神戸=現世界ランカー)に判定勝ちを収めて暫定王座を獲得。しかし3ヵ月後、負傷が癒えた正王者・芹江匡晋(伴流)に判定負けを喫し、在位は3ヵ月に終わった。以後、2連勝で返り咲きのチャンスをつかんだ。瀬藤も好戦的な右ボクサーファイターで、変則的な間合いと虚をつくパンチで勝利を積み上げてきた。44戦(33勝17KO9敗2敗)と試合数も多く、一定以上の耐久力も備えている。
 経験値では瀬藤が勝るが、最近の勢いや充実度では大竹が上だ。王座獲得の自信も背中を押すことだろう。積極的に先に仕掛けて出て早い時点での主導権掌握を狙うものと思われる。瀬藤は変則的な左右への動きで揺さぶりながら相手の懐に飛び込むことになりそうだ。試合は中盤から終盤にかけてヒートアップし、勝負は最後までもつれる可能性が高い。(原功)

大竹=1981年7月6日、福島県出身。金子ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:22戦18勝(9KO)1敗3分。
瀬藤=1979年11月4日、千葉県出身。協栄ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:44戦33勝(17KO)9敗2分。








[見どころ!] 12月1日(土) 後楽園ホール 
Updated on 2012/11/25

<日本スーパー・フェザー級タイトルマッチ>
金子大樹対加治木了太
           

 4年間で3引き分けを挟んで10連勝(7KO)中の金子と、最近の2年間で5連続KO勝ちの加治木。自信を深めている強打者同士の対決だけに、スリリングな攻防とKO決着が期待できそうだ。
 金子は今年5月、岡田誠一(大橋)の強打を巧みな足さばきと左ジャブで空転させたすえ8回に連打をまとめてストップ、念願の王座を獲得した24歳。そのセンスは早い時期から目立っていたが、なかなか素質に見合った結果が出せないジレンマを抱えていた。最近は経験と自信によって開眼、いまや世界を狙うホープとして位置づけられるまでになった。174センチの恵まれた体格を生かした右のボクサーファイター型で、中長距離から繰り出す右ストレートは破壊力もある。距離と角度をつくる足、お膳立てをする左ジャブも巧みだ。
 挑戦者の加治木は金子と同じ05年デビューの25歳。協栄ジム時代にはフェザー級の全日本新人王に輝いたこともあるが、その後は鈴木徹(横浜光⇒大橋)や李冽理(横浜光)に敗れるなど、歩みは必ずしも順風満帆というわけではなかった。3年前に大鵬ジムに移籍してホームを大阪におき、日本最上位に浮上してきた。この階級にしては166センチと小柄だが、積極的に距離を詰めて左右のフックで勝負する好戦派だ。金子が、かつて行く手を塞いできた横浜光ジム所属という点も加治木のモチベーションをかき立てる材料になっているかもしれない。
 最近の充実ぶりを見る限り金子に死角はないように感じられる。
足と左で挑戦者をコントロールし、タイムリーな右で仕留める可能性は決して低くはないと思われる。
加治木は強引に距離を詰めて王者を慌てさせたい。金子を下がらせる展開に持ち込み、防御の綻びを引き出すことができれば戴冠が見えてくる。
 いずれにしても中盤から終盤が勝負どころになりそうだ。(原功)

金子=1988年6月17日、愛知県出身。横浜光ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:21戦16勝(9KO)2敗3分。
加治木=1987年10月20日、兵庫県出身。大鵬ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:26戦20勝(14KO)6敗。




[見どころ!] 11月19日(月) 後楽園ホール
Updated on 2012/11/14

<OPBF東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチ>
渡部あきのり対プラウェート・シンワンチャー
       

 WBCのウェルター級で世界31位にランクされる渡部が、同じWBCのスーパー・ライト級で世界3位に名を連ねるプラウェートと拳を交える。東洋太平洋タイトルの防衛戦というだけでなく、渡部にとっては世界進出を睨んだ大事な一戦といえる。
 渡部は30戦26勝(24KO)4敗の戦績が示すとおりの強打者。デビュー2戦目から15試合続けてKO勝ちを収め、連続KO勝利の日本タイ記録保持者としても知られる。サウスポー・スタンスから強引に距離を詰め、体を密着させて左右のフック、アッパーをまとめ打ちするファイター型だ。攻撃力がある反面、4敗すべてがKOによるものでも分かるように、ディフェンス面、耐久力の点で課題を抱えている。
 挑戦者のプラウェートは97年6月プロデビューの35歳。ルーキー時代には来日したこともあり、そのときは坂本博之(角海老宝石)に1回KO負けを喫している。その後は別人のような活躍ぶりで、15年のキャリアで53戦48勝(27KO)3敗2分という高い勝率を誇る。現在は18連勝(9KO)中だ。PABAタイトルやWBCインターナショナル・タイトル獲得の実績を持つほか、引き分けと判定負けに終わったものの07年には2度も国外で世界王座決定戦に出場している。プエルトリコ、ドイツでの世界戦のほか日本、韓国、インドネシアと国外での試合経験もあるのが強みだ。
 プラウェートもサウスポーの好戦型で、距離を詰めて左右のフック、アッパーを上下に打ち分けるファイターといえる。ホセ・ミゲール・コット(プエルトリコ)やホセ・アルファロ(ニカラグア)の強打にも耐え抜いたようにタフネスにも定評がある。
 サウスポーの攻撃型同士だけに、激しい打撃戦は必至と思われる。偵察戦もそこそこに早い時点で近距離でのパンチの交換に入る可能性が高い。渡部には体格と地元の利、プラウェートには経験というアドバンテージがあるが、そうしたデータが役に立つカードではなさそうだ。序盤でプラウェートの突進をしっかりと抑え、そのうえで出入りのボクシングができるようならば渡部の勝利が見えてくる。(原功)

渡部=1985年7月12日、埼玉県出身。協栄ジム所属。左ファイター型。戦績:30戦26勝(24KO)4敗。
プラウェート=1977年3月13日、タイ出身。左ファイター型。戦績:53戦48勝(27KO)3敗2分。





[見どころ!] 11月12日(月) 後楽園ホール 
Updated on 2012/11/09

<WBA女子世界スーパー・フライ級タイトルマッチ> 
山口直子対フディス・ロドリゲス

 7月に天海ツナミ(アルファ)を判定で破り王座を獲得した山口の初防衛戦。豪快なKO防衛が期待される。
 14戦12勝(11KO)2敗というJBC認可後の戦績が示すとおり、山口は女子選手には珍しいハードパンチャーといえる。距離をつかんだときの右クロスや左フックの上下打ち分けなど、パンチの破壊力はずば抜けている。挑戦を含め5度のOPBF東洋太平洋戦、世界戦の舞台にも2度上がっており、経験値も高い。
 挑戦者のロドリゲスは9戦6勝(4KO)3敗と、こちらも比較的高いKO率を残している。直近の試合(暫定王座挑戦)で10回判定負けを喫しているが、それまでは3連続KO勝ちを記録していた。タフなファイターと伝えられる。
 好戦的なタイプ同士ということで、序盤から激しい主導権争いが展開されるものと思われる。山口の重量感溢れるボクシングに注目だ。
 アンダーカードのつのだのりこ対稲元真理の8回戦は、OPBF女子東洋太平洋スーパー・フライ級王座決定戦。キックボクシング出身の42歳、2戦2KO勝ちのつのだに対し、稲元は9戦4勝5敗の37歳。ママさん対決にも要注目だ。(原功)

山口=1978年4月25日、三重県出身。白井・具志堅ジム所属。右ファイター型。戦績:14戦12勝(11KO)2敗。
ロドリゲス=1982年1月20日、メキシコ出身。右ファイター型。戦績:9戦6勝(4KO)3敗。

つのだ=1970年9月17日、東京都出身。白井・具志堅ジム所属。右ファイター型。戦績:2戦2勝(2KO)。
稲元=1974年10月10日、埼玉県出身。熊谷コサカジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:9戦4勝5敗。




■平成24年10月度月間賞(11月5日選考)
Updated on 2012/11/06

□月間最優秀選手賞
 井上 尚弥 (大橋)
 対象試合:10月2日「オープン8回戦」4RKO勝ち
 対戦相手:OPBFミニマム級7位 クリソン・オマヤオ(比国)

□月間敢闘賞
 日本ミドル級新チャンピオン 佐々木 左之介 (ワタナベ)
 対象試合:10月8日「日本ミドル級タイトルマッチ」4RKO勝ち
 対戦相手:チャンピオン 湯場 忠志(都城レオスポーツ)

□月間新鋭賞
 中野 和也 (花形)
 対象試合:10月6日「オープン8回戦」6RTKO勝ち
 対戦相手:吉田 恭輔(帝拳)

◆表彰式◆
 11月19日(月)於:後楽園ホール『スーパースピリット・ファイティング No7』




[見どころ!] 11月9日(金) 後楽園ホール 
Updated on 2012/11/06

<日本ライト級タイトルマッチ>             
加藤善孝対川瀬昭二
         

 加藤は昨年10月に王座を獲得し、今年3月、7月と2度の防衛を重ねている。3年半ほどKO勝ちから遠ざかっていたが、V2戦を初回でけりをつけたことで倒す感触を取り戻しているはず。1位の川瀬を相手に真価が問われるところだ。
 加藤は防御を意識しながら徐々にエンジンをかけていくタイプで、そのためか接戦が多いというデータ的な特徴がある。ときには出遅れと思われるケースもあり、終盤に追い込んで帳尻を合わせた試合も少なくない。現在はWBCの28位に名を連ねているが、上位進出のためには早い段階から積極的に仕掛けて出る戦いをする必要がありそうだ。
 挑戦者の川瀬は名古屋をベースに活躍する30歳の右ボクサーファイター。日本タイトルへの挑戦は08年、11年に続き3度目となる。過去2度の挑戦は石井一太郎に7回負傷判定負け、三垣龍次に10回KO負けという結果で涙をのんでいるだけに、タイトルへの執着は人一倍強いはず。万全を期して東京に乗り込んでくることだろう。三垣には最終回に倒されたが、それ以前には自身がKOチャンスをつかむなど健闘している。元来は打たれ強いタイプといえる。
 数々の接戦をものにしてきた加藤だが、川瀬を相手にスロースタートは危険だ。体格とスピードで勝る挑戦者を前半で調子づかせるようだと苦戦を覚悟せねばなるまい。加藤は自分から仕掛けて川瀬を後手に回らせるパターンに持ち込み、攻勢を印象づけて折り返したい。両者の耐久力を考えると、簡単にKO決着とはいかないはず。接戦が予想される。(原功)

加藤=1984年11月23日、茨城県出身。角海老宝石ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:27戦22勝(6KO)4敗1分。
川瀬=1982年3月9日、愛知県出身。松田ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:38戦29勝(17KO)4敗5分。






[見どころ!] 11月3日(土) 後楽園ホール
Updated on 2012/10/28

<日本スーパー・ライト級タイトルマッチ>
岩渕真也対長瀬慎弥


 7割近いKO率を誇るサウスポーの強打者、岩渕の2度目の防衛戦。2代前の王者を迎え、どんな戦いを見せるのか注目だ。
 岩渕はアマチュアを経て04年2月にプロデビュー。最初の2戦は落としたが、以後はまずまず順調な歩みをみせている。日本タイトルは今年2月に7回KO勝ちで獲得。6月の初防衛戦は判定勝ちに留まったが、これまで22戦19勝(15KO)3敗と高いKO率を残している。サウスポーの好戦的なボクサーファイター型で、左右ともにパンチ力がある。何度もスケールの大きさを感じさせる豪快なKOを記録してきた一方、雑な攻めを繰り返して強打が空転したこともある。相手に応じた攻略法、集中力を欠かさない戦いができればもうひとつ上のステージに進むことも可能だろう。
 長瀬は昨年10月に失った王座の奪回を狙う。岩渕に比べるとパワー、決め手に欠けるが、26戦20勝(10KO)4敗2分とまずまずのKO率を残している。主武器は唐突な間合いで繰り出す右ストレートだ。決して洗練されたイメージの選手ではないが、変則的なリズムをともなうボクシングは相手にとっては対処が難しいのだろう。序盤でペースを奪うと調子に乗るタイプといえる。
 攻撃力で大きく勝る岩渕有利は動かしがたい。馬力にまかせて序盤で挑戦者を押し潰してしまう可能性も決して低くはないように思える。その一方で力みから強打が空転、長瀬に付け入る隙を与えて苦戦というケースも考えられる。挑戦者が王者の強打を怖れずに細かく出入りしながらサイドから攻めることができれば、王座復帰が見えてくる。(原功)

岩渕=1985年7月16日、埼玉県出身。草加有澤ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:22戦19勝(15KO)3敗。
長瀬=1981年11月18日、埼玉県出身。フラッシュ赤羽ジム所属。
   右ボクサーファイター型。戦績:26戦20勝(10KO)4敗2分。




[見どころ!] 10月31日(水) 後楽園ホール
Updated on 2012/10/27

<日本スーパー・フライ級タイトルマッチ>     
粉川拓也対山口桂太
                 

 世界挑戦の経験を持つ粉川に雑草派の山口が挑む一戦。王者の圧勝が囁かれるなか、挑戦者の奮闘が期待される。
 粉川は05年6月プロデビューの27歳。2年前にOPBFのスーパー・フライ級王座を獲得し、今年1月にはフライ級の日本王座を手にしている。4月には林徹磨(セレス)に際どい判定勝ちで初防衛を果たしており、これがV2戦となる。21戦19勝(10KO)2敗とKO率は5割に近いが、パワーよりもスピードと手数と売りにする選手といえる。ここ2戦は手打ちの軽打でポイントを掠め取るという印象が強かっただけに、このあたりでしっかりと存在感を示しておきたいところだ。
 挑戦者の山口は03年5月プロデビューの33歳。20戦8勝(3KO)11敗1分と勝率は50パーセントを割り込んでいる。最近の10戦も4勝(1KO)6敗と数字上は振るわない。しかし、直近の2試合では勝利を収めており、その勢いを大舞台でぶつけたいところだ。突進スタイルを貫くファイター型で、相手にとってはやりにくいタイプといえるかもしれない。
 足をつかいながらスピードを生かしたボクシングをする粉川に対し、山口は距離を潰すことができるかどうか。そのあたりが焦点になりそうだ。総合力、経験値で劣る山口は序盤から思い切った攻撃を仕掛けて番狂わせを狙いたいところだが……。(原功)

粉川=1985年4月5日、東京都出身。宮田ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:21戦19勝(10KO)2敗。
山口=1979年9月9日、熊本県出身。八王子中屋ジム所属。右ファイター型。戦績:20戦8勝(3KO)11敗1分。




[見どころ!] 10月27日(土) 東京国際フォーラム ホールA
Updated on 2012/10/22

<WBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ>  
粟生隆寛対ガマリエル・ディアス 
        

 2階級制覇王者・粟生の4度目の防衛戦。2倍近い47戦(36勝17KO9敗2分)の経験を持つメキシコの曲者ディアスを相手に、粟生がどんなリングパフォーマンスを披露するのか要注目だ。
 粟生は2年前に現在の王座を手に入れ、ウンベルト・グチェレス(メキシコ)、デビス・ボスキエロ(イタリア)、ターサク・ゴーキャットジム(タイ)とタイプも地域も異なる挑戦者を相手に防衛を重ねてきた。ボスキエロとのV2戦は乱戦に巻き込まれて途中で失速、綱渡りの防衛となったが、それ以外は完勝に近い内容といえる。
スピードとテクニックをベースにしたサウスポーのボクサーファイター型だが、最近は馬力負けしないよう体幹トレーニングにも励み、その成果が試合にも表れるようになってきた。今回の挑戦者ディアスはフェイントを多用する乱戦型の選手だけに、技術だけでなく粟生の体力やスタミナも試されることになりそうだ。
 ディアスは9敗を記録しているが、そのうち5敗はルーキー時代に喫したもの。06年から09年にかけて4敗したが、そのうちの三つはロバート・ゲレロ(米)、ホルヘ・リナレス(帝拳)、ウンベルト・ソト(メキシコ)という世界的ビッグネームが相手だった。特筆すべきは、現4階級制覇王者ゲレロに一度は12回判定勝ちを収めていることであろう。
 上体を猫背にした構えから揺さぶりをかけながら右のロングを振って脅かし、ステップして左フックを返すパターンが多いディアスだが、近距離ではアッパーも多用する。バッティングも多いので、注意が必要だろう。
 スピード、テクニック、パンチの切れなど個々の戦力では粟生が勝っている。こうしたアドバンテージを生かした戦いができれば粟生の圧勝も考えられる。ディアスの変則スタイルを甘く見ることは危険だが、粟生がボディブローも交えた攻撃で中盤あたりにヤマをつくる可能性が高いとみる。(原功)

粟生=1984年4月6日、千葉県出身。帝拳ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:26戦23勝(10KO)2敗1分。
ディアス=1981年2月14日、メキシコ出身。右ボクサーファイター型。戦績:47戦36勝(17KO)9敗2分。




[見どころ!] 10月12日(金) 日野市市民の森ふれあいホール
Updated on 2012/10/06

<OPBFミドル級王座決定戦>         
淵上誠対マーロン・アルタ
                 

 淵上は5月の世界挑戦に際して返上したOPBF東洋太平洋王座の奪還を狙う。ゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/ドイツ)に3回TKO負けを喫して以来の再起戦。心身ともにどう立ち直っているか。
 淵上は変則的なリズムと間合いを持ったサウスポーのボクサーファイター型。強打者というイメージは薄いが、日本&OPBFタイトル戦で6連続KO勝ちを記録したこともある。序盤はじっくりと相手の出方をうかがい、中盤からペースアップ。頃合を見て勝負に出るあたり、なかなかの策士ともいえる。
 今回の決定戦の相手アルタは14戦12勝(9KO)2敗と高いKO率を残している。昨年6月にフィリピンのスーパー・ウェルター級国内王座を獲得し、今年5月にはミドル級のWBCユース・インターナショナル王座も手にしている。「ボーン・クラッシャー」(骨を砕く男)の異名があるが14戦がすべて自国内での試合であり、また力量を計る相手との手合わせもないため実力は未知だ。
 まずは淵上がどうコンディションを整えるかに注目が集まる。いつものように序盤を偵察につかい、徐々にペースを上げていくことだろう。決して打たれ強くはないだけに、不用意な被弾は避けたいところだ。(原功)

淵上=1983年7月30日、鹿児島県出身。八王子中屋ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:26戦19勝(10KO)7敗。
アルタ=フィリピン出身。戦績:14戦12勝(9KO)2敗。



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