ボクシングニュース



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[見どころ!] 8月31日(水) 日本武道館
Updated on 2011/08/27

<WBA世界スーパー・フライ級タイトルマッチ>
ウーゴ・カサレス対清水智信
     

 名城信男(六島)との連戦をとおして戴冠を果たし、昨年12月には久高寛之(仲里ATUMI)にも判定勝ちを収めているカサレスのV5戦。フライ級から上げて挑戦する清水は苦戦必至と思われるが、スピードとテクニックで番狂わせを起こせるか。
 カサレスは05年にライト・フライ級でWBO王座を獲得し、5度の防衛に成功。サウスポーの技巧派イバン・カルデロン(プエルトリコ)に連続して惜敗後はスーパー・フライ級に上げ、昨年5月に名城からベルトを奪っている。43戦35勝(25KO)6敗2分のレコードが示すとおりの強打者だ。重量感のある左右をかざしてプレッシャーをかけて出る好戦的なタイプだが、試合中にタイミングをみて頻繁に構えを左右にスイッチすることでも知られている。7月9日に4度目の防衛戦を行い3回KO勝ちを収めたばかりで、中51日という早いペースでの試合となる。
 一方、これが3度目の世界挑戦となる清水はスピードとテクニックに定評のある右ボクサー型。最近はパンチ力に自信を増したのか好戦的な一面も見せている。アマチュアを経て04年にプロ転向。これまで22戦18勝(9KO)3敗1分の戦績を残している。4年前、タイで挑んだポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)戦は力が及ばなかったが、3年前の内藤大助(宮田)戦は明らかなリードを奪いながらの逆転TKO負けだっただけに、いまさらながら終盤の無策が惜しまれる。しかし、その後は五十嵐俊幸(帝拳)との日本王座統一戦を含め引き分けを挟んで5連勝(4KO)と好調だ。4連続KO中というデータも自信を後押ししているはずだ。
 距離を詰めて持ち味を発揮する攻撃型のカサレスと、スピードを生かした中長距離で強さを発揮する清水。序盤から距離を巡る激しいやりとりが予想される。カサレスが簡単に距離を潰すようだと勝負は終盤を待たずに終わる可能性がある。
清水とすれば早い段階で主導権を握り、リードしたうえでカサレスに追いかけさせる展開に持ち込みたい。そうなれば右のカウンターも生きてくることだろう。(原功)

カサレス=1978年3月24日、メキシコ出身。左右ボクサーファイター型。戦績:43戦35勝(25KO)6敗2分。
清水=1981年6月28日、福井県出身。金子ジム所属。右ボクサー型。戦績:22戦18勝(9KO)3敗1分。





[見どころ!] 8月31日(水) 日本武道館
Updated on 2011/08/27

<WBA世界バンタム級タイトルマッチ> 
亀田興毅対デビッド・デラモラ
         

 昨年12月、日本にも馴染み深い元世界王者アレクサンデル・ムニョス(ベネズエラ)を下して3階級制覇を成し遂げた亀田の2度目の防衛戦。23戦全勝(16KO)という高いKO率を誇る若い挑戦者を相手に、どんなリング・パフォーマンスを見せるのか。
 亀田はムニョス戦で世界戦5度目にして初のダウンを奪い、今年5月のダニエル・ディアス(ニカラグア)との初防衛戦では世界戦初のTKO勝ち(11回)も記録した。相手の技量はともかく、自信を増してV2戦に臨むはずだ。ライト・フライ級、フライ級時代よりも確実に体が大きくなり、徐々にバンタム級に馴染んできたこともプラス材料といえよう。
 ガードを固めたサウスポースタイルからスピードを生かした左右を繰り出すボクサーファイター型。一発の破壊力には物足りなさが残るが、26戦中、10ラウンド以上を11度も経験するなどスタミナも問題ない。一戦一戦が確実にキャリアになっているといえる。
 挑戦者のデラモラは世界的には無名だが、怖い存在だ。06年11月のプロ転向後、一度の挫折も知らずに大舞台に上がるチャンスを掴んでいる。世界的強豪との対戦は皆無だが、昨年は中米のタイトルを手に入れるなど勢いに拍車がかかっているだけに要注意といえよう。キャリア初期の試合を見るかぎり、積極的に距離を詰めてアプローチしていく好戦的な右のボクサーファイター型といえる。全体的なスピード感はないものの左フックの上下打ちと被せるように打ち込んでくる右はなかなか強そうだ。ただし、亀田とは対照的に9ラウンド以上戦った経験が1度しかなく、耐久力やスタミナなど試されていない面もある。
 亀田が足をつかいながらサウスポーのアドバンテージとスピードを生かして戦えば、大きなトラブルを避けることは可能だろう。そのうえでタイムリーなカウンターをヒットすることができれば鮮やかなKO勝ちも見えてくる。番狂わせがあるとすれば挑戦者が乱戦に引きずり込んだ場合か。(原功)

亀田=1986年11月17日、大阪府出身。亀田ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:26戦25勝(16KO)1敗。
デラモラ=1988年6月3日、メキシコ出身。右ボクサーファイター型。戦績:23戦全勝(16KO)。




粟生が無敗のイタリア人とV2戦
Updated on 2011/08/22

山中、五十嵐は挑戦者決定戦

 WBC世界スーパー・フェザー級チャンピオン、粟生隆寛(27=帝拳/24戦21勝10KO2敗1分)の2度目の防衛戦が11月6日(日)、東京・国立代々木競技場第二体育館で行われることになった。挑戦者は30戦29勝(14KO)1分のデビス・ボスキエロ(イタリア)。
 なお、アンダーカードではWBCの世界タイトル挑戦者決定戦が2組予定されている。バンタム級は3位の山中慎介(28=帝拳/16戦14勝10KO2分)対2位のクリスチャン・エスキバル(メキシコ)、フライ級は3位の五十嵐俊幸(27=帝拳/16戦14勝10KO1敗1分)対2位のウィルベルト・ウイカブ(メキシコ)というカードになっている。いずれも勝者には近い将来の世界タイトル挑戦権が与えられることになる。

 発表会見に臨んだ粟生は「相手は負けたことのない選手。簡単に勝てる相手ではないと考えているが、結果がついてくるように頑張る」と意気込みを語った。ボスキエロは30歳の右ボクサーファイターで、欧州タイトルやイタリアの国内タイトルなどを獲得した実績を持っている。
 ノニト・ドネア(比)への挑戦権を争うことになる山中は、堂々とKO宣言をした。「勝てば世界戦ができるので高いモチベーションで臨める。相手もパンチがあるので注意するが、KO勝ちを狙う」
エスキバルはWBCのシルバー・チャンピオンでもあり、25戦23勝(17KO)2敗と高いKO率を誇る右の強打者。KO決着は必至と思われる。
 アテネ・オリンピック出場の経験を持つ五十嵐は、プロ6年目で初の大きなチャンスをつかんだ。「あと一歩のところまで来た。相手は右のパンチが強いファイター型と聞いているが、自分はスピードを生かして戦いたい」と話した。
 なお、第一試合開始は午後1時で、試合の模様は日本テレビで放送の予定。





[見どころ!] 8月16日(火) 川崎とどろきアリーナ 
Updated on 2011/08/11

<日本ライト・フライ級タイトルマッチ> 
黒田雅之対佐野友樹
   

 5月の決定戦で家住勝彦(レイスポーツ)に8回TKO勝ち、川崎新田ジムに初のベルトをもたらした黒田の初防衛戦。1位の指名挑戦者を地元に迎え、黒田がどんなパフォーマンスを見せるのか注目が集まる。
 5年前の全日本新人王でもある黒田は、ランカーになってから池原繁尊(横浜光)、リチャード・ガルシア(比)を相手に小差の判定負けを喫したが、そうした苦い経験がここにきて生きてきた。もともと右ストレートと左フックに破壊力があるもののパワーに頼りすぎる傾向があったが、徐々に改善されてきたのだ。足をつかいながら丹念に左ジャブを突き、距離とタイミングを計る術を身につけるなど大きな成長の跡が見える。長丁場を想定して試合を組み立てることもできるようになり、ルーキー時代よりも一段も二段も上のレベルで安定感も出てきた。さらにもうひと皮剥けると「世界」の声が現実味を帯びてくることだろう。
 挑戦者の佐野は20戦16勝(11KO)1敗3分の好戦績を誇る中部の実力者。ルーキー時代にB級トーナメントに参加した際に2度、後楽園ホールのリングに上がった経験を持っている。特に決勝戦では右からのコンビネーションと左フックで2度のダウンを奪って3回KO勝ち、優勝と技能賞を獲得しており、験のいい会場になっている。スピードを生かした右のボクサーファイター型で、ワンツーと左フックは破壊力も十分。目下、引き分けを挟んで3年間に6連勝(4KO)と上り調子にある。
 ともに左ジャブで主導権掌握を狙うと思われるだけに、序盤はリードブローの突き合いが予想される。そのうえで徐々に互いが得意とする右ストレート、左フックを振り抜く機会を探ることになりそうだ。中盤から後半にかけて激しい競り合いになるのではないだろうか。(原功)

黒田=1986年7月17日、神奈川県出身。川崎新田ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:22戦19勝(13KO)3敗。
佐野=1982年1月6日、愛知県出身。松田ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:20戦16勝(11KO)1敗3分。







[見どころ!] 8月10日(水) 後楽園ホール
Updated on 2011/08/06

<WBC世界ミニマム級タイトルマッチ> 
井岡一翔対ファン・エルナンデス
   

 今年2月、日本最短記録となるプロ7戦目にしてWBC世界ミニマム級タイトルを獲得した井岡の初防衛戦。いきなり19戦18勝(13KO)1敗という高いKO率を誇る1位のエルナンデスを迎える。最軽量級ながらスリリングな攻防が期待できそうだ。
 井岡はアマチュアで105戦(95勝64KO、RSC10敗)を経験後、09年4月にプロ転向。ここまで7戦全勝(5KO)をマークしている。プロでの経験は十分とはいえないが、直近の2戦が日本、世界の最高峰を争う試合だったことを考えれば、他の王者たちと比べてもそう見劣りするものでもなかろう。「アマチュアのときから僕はプロの試合のつもりで戦ってきたので、経験不足とは思わない」と井岡本人も話している。
 世界のベルトを腰に巻いたオーレドン・シッサマーチャイ(タイ)戦では、5回にみごとな左ボディで無敗の王者を悶絶させている。
その一撃が目立った試合だったが、その時点まで相手をコントロールしていた技術、試合運び、勝負度胸なども高く評価できよう。
 ボクシング王国が送り込む刺客エルナンデスは井岡より2歳年長の24歳。04年のプロデビュー後、8戦目で躓いた以外は綺麗に白星を並べてきた。06年12月にはNABF北米ミニマム級タイトルを獲得。昨年5月、WBC2位につけていたエルナンデスは当時1位にランクされていたデンベル・クェジョ(比)と挑戦者決定戦を挙行。2回にダウンを奪ったものの3回に右脇腹を打たれダウン、10カウントを聞かされている。しかし、決定打が低打と見なされたのか、はたまたダウン後の加撃が反則と見なされたのか、不可解な裁定ながらエルナンデスは相手の失格に救われている。18の勝利のうちのひとつはこうして記録されたものである。
 エルナンデスは飛び跳ねるようなフットワークを多用しながら折りをみてロングレンジから左右のブローを放つ選手で、思い切り叩きつけるパンチは硬質感がある。接近してからは体を開いて強引に左右を振るうため、バランスを崩すことも少なくない。また、ときおり左にスイッチすることもあるため、相手にとっては的を絞りにくいかもしれない。
 7戦のキャリアながら高い潜在能力を示している井岡だが、リスクの高い初防衛戦になりそうだ。エルナンデスの動きと遠距離砲に戸惑いをみせるようだと苦しい戦いを覚悟せねばなるまい。その一方で、挑戦者が耐久面に課題を抱えていることを考えると、鮮やかなKO防衛も考えられる。防御に細心の注意を払いながら距離を詰め、インサイドから抉るような左ボディ一閃――オーレドン戦の再現を期待したい。(原功)

井岡=1989年3月24日、大阪府出身。井岡ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:7戦全勝(5KO)。
エルナンデス=1987年2月24日、メキシコ出身。右ボクサーファイター型。戦績:19戦18勝(13KO)1敗。




[見どころ!] 8月8日(月) 後楽園ホール
Updated on 2011/08/06

<日本ミドル級タイトルマッチ>        
淵上誠対細川貴之
         

 淵上は昨年10月に3度目の挑戦を実らせて戴冠を果たし、早くもこれが3度目の防衛戦となる。一戦ごとに地力を上げているだけに、4連続KOの期待がかかる。
 淵上はサウスポーのボクサーファイター型のカテゴリーに入るが、比較的慎重なタイプといえる。右ジャブで探りを入れ、足をつかいながら的を絞らせずに相手とやりとりをするケースが多い。自信がそうさせるのか、最近は好機とみると一気に詰めに入る鋭さも身につけつつある。2月の氏家福太郎(新日本木村)戦、6月の田島秀哲(西遠)戦とも危なげのない内容でベルトを守っている。
 挑戦者の細川は今回がタイトル初チャレンジとなる。もともとウェルター級〜スーパー・ウェルター級で戦っていたが、ミドル級に上げて勝負をかける。比較的重心の低いサウスポー・スタンスからやや変則的なタイミングでパンチを繰り出すボクサーファイターで、粘り強い戦いぶりに定評がある。しかし、18勝のうち4KOと、このクラスにしてはパワーの点で物足りなさが残る。
 最近の充実度を考えると淵上がポカをする可能性は低いように思える。細川は淵上が流れをつかむ前にかき回し、相手を慌てさせる展開に持ち込みたい。(原功)

淵上=1983年7月30日、鹿児島県出身。八王子中屋ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:22戦16勝(7KO)6敗。
細川=1984年12月14日、大阪府出身。六島ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:29戦18勝(4KO)8敗3分。




[見どころ!] 8月8日(月) 後楽園ホール 
Updated on 2011/08/06

<OPBF&日本スーパー・ウェルター級タイトルマッチ>
チャーリー太田対柴田明雄
           

 約1年半ぶりの再戦となる。10年3月の初戦は今回と逆の立場で対戦。2冠保持者の柴田がアウトボクシングで前半をリードして中盤を迎えたが、ここからチャーリーが反撃を開始。プレスをかけて距離を潰し、とうとう8回に強打で攻略して戴冠を果たしたものだった。
 以後、チャーリーはOPBF王座を4度防衛、日本王座は3度守り、いまや東洋で頭ひとつ抜きん出た存在になっている。世界ランキングにも名を連ね、もう一段上のステージでの活躍が期待されている。柴田戦の勝利を前提に9月にも防衛戦が予定されているだけに、ここは圧倒的な差をつけて返り討ちにする腹づもりだろう。
 チャーリーはスーパー・ウェルター級にしては168センチと小柄だが、最近は筋肉質の肉体を躍動させて接近、パワーで相手を仕留めるパターンが目立つ。元来は攻防ともに慎重な戦いぶりが目についたが、自信がスタイルを変えたのかもしれない。
 柴田は183センチの長身選手で、フットワークとスピード、ワンツーを軸にしたボクシングを身上としている。無冠に戻ってからは3連勝(1KO)と復調しており、雪辱と返り咲きという目標があるだけに高いモチベーションを持ってリングに上がることだろう。
 ともに初戦の感覚が残っているものはずで、それをベースに組み立てを考えて戦うと思われる。チャーリーは距離を潰しながら強打を叩きつけるチャンスをうかがうだろうし、柴田は動きを止めずにアウトサイドからスピードのあるワンツーで突き放そうとするのではないだろうか。
 スロースタートの傾向があるチャーリーだけに、前半で挑戦者が主導権を握る可能性は低くないはず。そのまま柴田が中盤をしのげれば面白い展開になるかもしれない。(原功)

チャーリー=1981年8月24日、米国出身。八王子中屋ジム所属。
   右ボクサーファイター型。戦績:19戦17勝(12KO)1敗1分。
柴田=1981年11月19日、神奈川県出身。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:23戦16勝(8KO)6敗1分。




■平成23年7月度月間賞(8月5日選考)
Updated on 2011/08/05

月間最優秀選手賞
 日本スーパーバンタム級チャンピオン
 芹江 匡晋 (伴流)
 対象試合:7月1日「日本Sバンタム級王座統一戦」10R判定勝ち
 対戦相手:暫定チャンピオン 瀬藤幹人(協栄)

月間敢闘賞
 日本フェザー級チャンピオン
 細野 悟 (大橋)
 対象試合:7月11日「日本フェザー級タイトルマッチ」2RTKO勝ち
 対戦相手:同級6位 高山和徳(船橋ドラゴン)

月間新鋭賞
 日本ミニマム級4位
 原 隆二 (大橋)
 対象試合:7月11日「オープン8回戦」6RTKO勝ち
 対戦相手:石井 博(レイスポーツ)


◆表彰式◆
8月27日(土)於:後楽園ホール『DANGAN36』




興毅はV2戦 清水はカサレスに挑戦
Updated on 2011/08/03

8/31 日本武道館でダブル世界戦

 WBA世界フライ級4位の清水智信(金子)が8月31日(水)、
日本武道館で1階級上のWBA世界スーパー・フライ級チャンピオン、ウーゴ・カサレス(メキシコ)に挑戦することになった。当日はWBA世界バンタム級チャンピオンの亀田興毅(亀田)がデビッド・デラ・モーラ(メキシコ)を相手に2度目の防衛戦を行うことがすでに発表されており、ダブル世界戦となる。
 清水は07年にポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)、08年に内藤大助(宮田)のWBC世界フライ級タイトルに挑戦したが、いずれもTKO負け。今回が3度目のチャレンジとなる。「スーパー・フライ級での試合経験がないので不安な面はあるが、ボクシング人生をかけて戦う」と話した。




[見どころ!] 8月6日(土) 後楽園ホール 
Updated on 2011/07/27

<OPBFミドル級タイトルマッチ>        
佐藤幸治対氏家福太郎
           

 このところ2戦連続でノンタイトル戦をこなした佐藤が、昨年7月以来13ヵ月ぶりの防衛戦に臨む。一方、挑戦者の氏家は今年2月、淵上誠(八王子中屋)の持つ日本タイトルに挑んで8回TKO負けしたあとの再起戦でもある。近況は5連勝(4KO)の佐藤有利を物語っているが、70キロを超えるクラスだけに予断は禁物だ。
 アマチュア時代に国際大会への出場も多かった佐藤は05年4月、米国ラスベガスでプロ初陣を飾った。以後、6年間で20戦19勝(17KO)1敗の戦績を残している。唯一の敗北は2年前、ドイツでWBA世界ミドル級王者フェリックス・シュトルム(ドイツ)に挑んで7回TKO負けを喫したもの。その後はOPBF王座を奪回するなど、再び快進撃を続けている。全体的なスピード感に欠ける傾向はあるものの、パワーはこのクラスでも突出している。特に被せるように打ち込む右と左フックが強い。
 一方の氏家は今回が3度目のタイトル挑戦となる。前戦の淵上より4年前の挑戦試合では、江口啓二(姫路木下)からダウンを奪いながら3回KOで敗れているだけに、ここは“3度目の正直”といきたいところだ。佐藤と比較すると25戦中KO勝利は11(16勝8敗1分)と少な目だが、淵上戦前まで4連続KO勝ちを収めていたようにパンチ力はある。
 互いが序盤、中盤、終盤とセオリーどおりの組み立てで試合を考えた場合、どうしても氏家の勝算は低くなってしまう。パワーをはじめ総合力で勝る佐藤優位は絶対ともいえる。その構図が崩れる可能性があるとしたら氏家が短期決戦を仕掛けた場合だろう。(原功)

佐藤=1980年12月11日、千葉県出身。帝拳ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:20戦19勝(17KO)1敗。
氏家=1980年12月18日、東京都出身。新日本木村ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:25戦16勝(11KO)8敗1分。




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