ボクシングニュース



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[見どころ!] 11月30日(水) 後楽園ホール
Updated on 2011/11/28

<WBC世界ライト・フライ級タイトルマッチ>
富樫直美対ソン・チョロン

<WBC世界アトム級タイトルマッチ>
小関桃対伊藤まみ


 富樫の7度目の防衛戦。「戦う助産師」として知られる富樫は重量感のあるパンチで安定政権を築いている。タイやメキシコでの防衛戦も経験しており、大崩れすることは考えにくい。今回も有利の予想のなかでリングに上がる。10戦9勝(5KO)1分。
 挑戦者のソンは元世界王者だが、多田悦子(フュチュール)に敗れたから1年半のブランク後、今年10月に6回判定勝ちで再起したばかり。12戦11勝(3KO)1敗の実力者ではあるが、実戦感に不安を残している。富樫がプレッシャーをかけて攻め潰すのではないだろうか。
 小関も7度目の防衛戦となる。サウスポーの技巧派で、試合ごとに経験値も高めており、安定感もある。5月のV6戦で世界戦初のTKO勝ちを収めており、自信も深めているはずだ。戦績は14戦11勝(3KO)2敗1分。
挑戦者の伊藤は14戦8勝(4KO)5敗1分だが、直近の4試合では1勝2敗1分と振るわない。しかも2連敗中とあっては、多くを望むのは酷か。
 アンダーカードでは柴田直子対小田美佳のOPBF女子ライト・フライ級タイトルマッチが予定されている。両者は昨年7月に対戦し、柴田が4回TKO勝ちを収めている。戦績は7勝(3KO)1敗の柴田に対し小田は9戦4勝(1KO)4敗1分。しかも最近の3年間は勝ち星がなく5戦4敗1分とスランプ状態。柴田の返り討ちが濃厚だ。(原功)




[見どころ!] 11月23日(水=祝) 川崎とどろきアリーナ
Updated on 2011/11/19

<日本ライト・フライ級タイトルマッチ>      
黒田雅之対山口隼人
           

 世界ランクにも名を連ねる日本チャンピオンの黒田に、昨年度の全日本新人王、山口が挑む一戦。実績、攻撃力に大差があるカードだけに、ここはチャンピオンが格の違いを見せつけたいところだ。
 黒田は長身のパンチャー型で、特に右ストレート、左フックが強い。8月の初防衛戦では佐野友樹(松田)のジャブに苦しみラフな面が出てしまったが、総じて最近はジャブを軸にした組み立てから中盤、終盤にかけてペースアップする戦いに成長の跡が見てとれる。
冷静な試合運びや勝負どころでの詰めを磨けば、もう一段上のステージに進むことも可能だろう。
 挑戦者の山口は08年6月にプロデビューした22歳の新鋭。アマチュアで24戦(16勝8敗)の経験があるとはいえ、黒田と比較するとキャリア不足の感は否めない。10戦7勝2敗1分の戦績中、KO決着はひとつもない。黒田と比べるとパワーの点でも見劣りしてしまう。10戦のうち7試合は4回戦、ほかは5回、6回、7回(負傷引き分け)が一度ずつという内訳で、初の10回戦が初のタイトル挑戦試合ということになる。スピードを身上とする右のボクサーファイター型だが、スタミナや配分の点でも不安は付きまとう。
 総合力で大きく勝る黒田とすれば、ここはKO防衛がノルマといえるだろう。相手に合わせることなく自ら動いて距離と角度をつくり、そのうえで右ストレート、左フックを打ち込むタイミングを計れれば目的達成は難しくないように思える。一方の山口は持ち味のスピードを生かして相手に的を絞らせず、前半をリードして中盤を迎えたい。そうすれば勝機は広がるはずだ。(原功)






月間賞表彰式
Updated on 2011/11/16

 以下の表彰式が、11月15日(火)の後楽園ホール興行、『DANGAN41』の際に合同で行われました。
(※写真は、和宇慶選手と中嶋選手)


■平成23年10月度月間賞

□月間最優秀選手賞
 日本スーパーライト級新チャンピオン
 和宇慶 勇二 (ワタナベ)

□月間敢闘賞
 日本スーパーフライ級5位
 戸部 洋平 (三迫)

□月間新鋭賞
 日本スーパーフェザー級8位
 佐藤 通也 (石丸)

■平成23年9月度月間賞

□月間最優秀選手賞
 日本スーパーバンタム級6位
 中嶋 孝文 (ドリーム)

□月間敢闘賞
 日本バンタム級12位
 船井 龍一 (ワタナベ)

□月間新鋭賞
 石川 昇吾 (新日本木村)






[見どころ!] 11月18日(金) 後楽園ホール
Updated on 2011/11/11

<日本ミニマム級王座決定戦>                       
国重隆対三田村拓也
                   

 八重樫東(大橋)が返上して空位になった王座の決定戦。世界挑戦の経験もあるWBC10位のベテラン国重に対し、2年前に全日本新人王に耀いた三田村が胸を借りるかたちとなる。
 国重は2000年にプロデビュー後、これまで30戦(22勝2KO6敗2分)を経験している35歳のサウスポー。08年にWBC世界ライト・フライ級王座に挑戦(エドガル・ソーサに8回TKO負け)したのをはじめ、2度の日本王座挑戦の経験を持っている。この2度の挑戦がいずれも負傷引き分けに終わっていることに象徴されるように、国重のボクシングはバッティングなどのアクシデントが多いことでも知られる。それだけ戦い方が執拗だということもいえる。自身のKO勝ちは2度だけだが、KO負けも世界戦の一度だけだ。
 ワタナベジムに移籍後、2連敗を喫して選手生命の危機にさらされたが、この9月に世界ランカーの田中教仁(ドリーム)に競り勝って再浮上した。勝てば初の戴冠となる。
 一方の三田村は28戦(15勝13敗)のアマチュア経験後、08年にプロ転向。ここまで10戦全勝(1KO)をマークしている。左ジャブで切り込んでワンツー、左フックで追撃するタイプといえる。
パワーの点で物足りなさは残るが、それをスピードでカバーしている。初の大舞台で伸び伸びと戦えるかどうかかカギといえる。
 三田村とすればスピードを生かして戦いたいところだが、国重が易々とそれを許すとも思えない。ある程度は接近した状態での揉み合いも覚悟せねばなるまい。そのなかからどちらが抜け出すか。高い経験値を持つ国重、勢いと可能性を秘めた三田村。接戦になりそうだ。(原功)

国重=1976年4月22日、大阪府出身。ワタナベジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:30戦22勝(2K)6敗2分。
三田村=1983年12月15日、福井県出身。ワールドスポーツジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:10戦全勝(1KO)。






[見どころ!] 11月18日(金) 後楽園ホール 
Updated on 2011/11/11

<日本バンタム級王座決定戦>              
岩佐亮介対ジェロッピ瑞山
                

 山中慎介(帝拳)が返上して空位になった王座の決定戦。岩佐は今年3月に山中と激闘を展開し、10回TKO負けを喫している。しかし、確かな力を示しているだけに、ここはベルトを引き継いで後に続きたいところだ。
 岩佐は高校のアマエリートとして鳴り物入りでプロデビュー。ここまでの3年間で10戦9勝(7KO)1敗の戦績を残している。サウスポーからスピードと破壊力のある左ストレートを中心に矢継ぎ早にパンチを打ち込んでくるボクサーファイターで、山中戦では一定以上のタフネスとスタミナも証明してみせた。経験を積んでいけば遠からず大きな舞台に立つ可能性を秘めた逸材だ。
 対するジェロッピはフィリピン出身の32歳。デビューした05年から2年間は自国のリングで活躍していたが、07年から主戦場を日本に移した。以後は15戦13勝(4KO)1敗1分という高い勝率を誇っている。引き分けは2年前の佐藤洋太(協栄=現日本スーパー・フライ級王者)戦のもので、敗北は今年7月、ロリー松下(カシミ)とのOPBF東洋太平洋バンタム級王座決定戦で8回KO負けを喫したもの。これが再起戦ということになる。スピードやパワーは平均の域を出ないがパンチの伸びがあるだけに、相手は戦いにくいかもしれない。被せるように打ち込む右や大きく振ってくる左は岩佐も要注意といえよう。
 岩佐はスピードを生かして前半で主導権を握りたい。そのうえで前後左右に揺さぶりながら右フック、左ストレートを放つことができれば中盤から終盤に仕留めるチャンスは到来するはずだ。逆にジェロッピが前半で岩佐のリズムを崩すことに成功すれば、中盤、終盤と競った戦いが展開されそうだ。(原功)

岩佐=1989年12月26日、千葉県出身。セレスジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:10戦9勝(7KO)1敗。
ジェロッピ=1979年11月12日、フィリピン出身。千里馬神戸ジム所属。戦績:29戦24勝(8KO)2敗3分。




■平成23年10月度月間賞(11月7日選考)
Updated on 2011/11/07

月間最優秀選手賞
 日本スーパーライト級新チャンピオン
 和宇慶 勇二 (ワタナベ)
 対象試合:10月14日「日本Sライト級タイトルマッチ」判定勝ち
 対戦相手:前チャンピオン 長瀬慎弥(フラッシュ赤羽)

月間敢闘賞
 日本スーパーフライ級5位
 戸部 洋平 (三迫)
 対象試合:10月10日「オープン8回戦」判定勝ち
 対戦相手:日本Sフライ級4位 河野公平(ワタナベ)

月間新鋭賞
 日本スーパーフェザー級8位
 佐藤 通也 (石丸)
 対象試合:10月18日「オープン8回戦」6RTKO勝ち
 対戦相手:日本Sフェザー級6位 吉田恭輔(帝拳)

表彰式
11月15日(火)於:後楽園ホール『DANGAN41』




[見どころ!] 11月6日(日) 国立代々木競技場第二体育館
Updated on 2011/11/04

<WBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ>  
粟生隆寛対デビス・ボスキエロ
             

 粟生は1年前、ビタリ・タイベルト(ドイツ)からダウン奪って判定勝ち、2階級制覇を達成。今年4月の初防衛戦では元王者ウンベルト・グチェレス(メキシコ)をボディブローで4回KOと、たしかな成長の跡をみせている。体力増強の効果だけでなく、攻撃的な技術戦を心がけるなどスタイルの転換が功を奏しているといえる。
進化中の27歳。サウスポーの王者に死角はなさそうだ。
 挑戦者のボスキエロはアドリア海に面したイタリアのキオッジャ出身の30歳。04年12月のプロデビューから7年、30戦29勝(14KO)1分と不敗レコードを誇る。IBFのユース・タイトル、WBAのインターコンチネンタル・タイトル、イタリアの国内タイトル、さらにEBU−EU欧州タイトルを獲得した実績を持っている。ただし、これらはすべて自国のリングで勝ち得たもので、まだ国外で戦った経験はない。世界的強豪との手合わせという点でも、粟生と比較すると見劣りは否めない。
 ボスキエロは両グローブを高い位置におきながら前進し、機を見て飛び込むスタイルを持つ右のボクサーファイター型。距離が詰まると左右のフックを叩きつけるが、お膳立ての左ジャブが少ないためか全体的に攻撃が雑な印象を与える。意図的なカウンターを放つなど難易度の高い仕掛けをするタイプではなく、比較的素直な攻撃をする選手といえるかもしれない。粟生が気をつけなくてはいけないのは、入ってくる際のバッティングだろう。
 右ジャブと足で間合いを計り、相手が飛び込んでくる際に左のカウンター――卓抜した技量を持つサウスポーの粟生にとって、正面から入ってくるボスキエロを効率的かつ効果的に迎え撃つことは難しくないように思える。スピード、経験はもちろんのこと地の利も王者の背中を押すはずだ。序盤で大きなトラブルに陥らなければ、中盤から終盤にかけて粟生が大きなヤマをつくりそうだ。(原功)

粟生=1984年4月6日、千葉県出身。帝拳ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:24戦21勝(10KO)2敗1分。
ボスキエロ=1981年7月29日、イタリア出身。右ボクサーファイター型。戦績:30戦29勝(14KO)1分。






[見どころ!] 11月1日(火) 後楽園ホール
Updated on 2011/10/31

<OPBF&日本ウェルター級タイトルマッチ>  
渡部あきのり対庄司恭一郎
             

 渡部は今年4月、井上庸(ヤマグチ土浦)を5度倒して2回KO勝ち、一挙に2冠を手に入れた。8月には韓国王者を退けて初防衛に成功しており、自信を深めて2度目の防衛戦に臨む。対する庄司は5年前に28歳でデビューし、現在は33歳。初の大舞台で番狂わせを狙う。
 15連続KO勝ちの日本タイ記録を持つ渡部は、その数字が示すとおりの強打者だ。左構えから肉弾戦を挑み、接近戦で強引に攻め落とすケースが多い。27戦23勝(21KO)4敗とKO率は高いが、敗北もすべてKOによるもので、強さと脆さが同居した選手といえる。一時はスランプも経験したが、最近は4連続KO勝ちと復調している。
 挑戦者の庄司は15戦9勝(3KO)2敗4分の戦績を残しているが、KO決着は全試合数の2割に相当する3度だけ。敗北は2度ともフルラウンド戦った末のもので、4度の引き分けはすべて負傷判定による。さらに加えるならば負傷判定勝ちも2度経験している。渡部ほどの派手さはないが、右ストレートを軸に粘り強く戦うタイプといえる。
 経験値やパワーでは渡部が大きく勝るが、絶対的な優位性があるかとなると、まだそこまでの信用を得るには至っていないように思える。2冠王者とはいえ最長で8ラウンドまでしか経験がないのも不安要素のひとつといえる。同様のことは庄司にもいえる。こちらも8ラウンドをフルに戦ったことは3度しかないのだ。
 こうした点を考えると、やはり中盤までの勝負とみるのが妥当な線だろう。渡部の攻撃力に大きなアドバンテージはあるが、序盤を凌げば庄司にもチャンスは出てきそうだ。(原功)

渡部=1985年7月12日、埼玉県出身。協栄ジム所属。左ファイター型。戦績:27戦23勝(21KO)4敗。
庄司=1978年1月11日、宮城県出身。戸秀樹ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:15戦9勝(3KO)2敗4分。




[見どころ!] 11月1日(火) 後楽園ホール
Updated on 2011/10/31

<日本スーパー・フライ級タイトルマッチ>   
佐藤洋太対大庭健司
                 

 25戦22勝(11KO)2敗1分の戦績を誇り、05年以降の6年間で引き分けを挟んで17連勝中(7KO)の佐藤。02年のプロデビューから23戦21勝(16KO)2分と無敗街道を突っ走る大庭。高い勝率をマークしている者同士による日本タイトルマッチとなった。
 しかし、こと内容に関しては大きな差があるといわざるを得ない。
昨年5月に日本タイトル(当時は暫定)を獲得した佐藤が、その後の全4戦で日本タイトルの防衛戦をこなしているのに対し、大庭は直近の14戦(13勝11KO1分)がすべてタイ人との手合わせなのである。日本人との対戦となると、06年12月の全日本新人王戦決勝まで遡らなければならない。このときは最終6回に劇的なTKO勝ちを収めている。新人王同期の黒田雅之(川崎新田)や淵上誠(八王子中屋)がタイトルを手にして先を走っているだけに、なおさらモチベーションは高いはずだ。
 そんな大庭の勢いは怖いが、ここは佐藤の総合力と経験を高く評価すべきだろう。長身から繰り出す左ジャブは速くて長い。加えて機を見て放つ右ストレートは鋭さを伴う。フットワークも軽快で、佐藤は国内では頭ひとつ抜けた存在になっている。世界ランキングも好位置をキープしており、ここをクリアすればさらに視界が開けるはずだ。存在感を示すためにもジャッジの手を煩わせずに試合を終えなければなるまい。
 一方の大庭とすれば、佐藤が流れを掴む前に大きな仕掛けが必要になるだろう。早い段階で思い切った攻撃に出ることができるかどうか。(原功)

佐藤=1984年4月1日、岩手県出身。協栄ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:25戦22勝(11KO)2敗1分。
大庭=1984年6月8日、福岡県出身。FUKUOKAジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:23戦21勝(16KO)2分。




[見どころ!] 10月24日(月) 後楽園ホール
Updated on 2011/10/16

<WBA世界ミニマム級タイトルマッチ>                  
ポーンサワン・ポープラムック対八重樫東
    

 チャンピオンのポーンサワンは7月、大ベテランのムハマド・ラクマン(インドネシア)を破って戴冠を果たしたばかり。ラクマン戦では「逆ホームタウン・デシジョン」との声が出たほどの接戦だったこともあり、まだ評価の定まらないチャンピオンといえる。八重樫の王座獲得が期待されるカードだ。
 ポーンサワンは01年のプロデビュー戦でPABA王座を獲得し、16度の防衛に成功。その余勢を駆って07年にドニー・ニエテス(比)の持つWBO世界ミニマム級王座に挑んだが、12回判定負け。08年11月にはオーレドン・シッサマーチャイ(タイ)のWBC王座に挑戦したが、またも12回判定負け。09年4月、1階級上げてメキシコでWBC世界ライト・フライ級王者エドガル・ソーサ(メキシコ)に挑んだが、そのときは4回TKO負けだった。さらに10年9月、再びオーレドンに挑戦したが、引き分けで涙を飲んでいる。
ラクマン戦は実に5度目の世界チャレンジだった。
 ガードを高く上げて精力的に前進し、被せるようなワンツーを打ち込む好戦的なスタイルを持つ。しかし、追い足が鈍いために上体だけが突っ込むことが多く、決してバランスは良くない。パンチの切れ、連打の回転力に欠けるのは、そうした点が影響しているのかもしれない。ソーサ戦では左右フックにアッパーを交えた攻撃を受けてストップされており、またラクマン戦でも終盤にアッパーを浴びていた。下からの攻撃に対応が遅れる傾向があるといえる。
 八重樫はアマチュアを経て05年にプロ転向。5戦目でOPBF王座を獲得するなど出世は早かったが、7戦目でWBC世界ミニマム級王者イーグル・デーンジュンラパン(タイ/角海老宝石)に完敗。再起ロードの途中でも敗北を喫するなど順風満帆とはいかなかったが、ここ3年間は7連勝(2KO)と好調だ。日本王座も3度防衛するなど28歳になって充実期を迎えている。
 スピードを生かした右のボクサーファイター型で、相手によって硬軟を使い分けることができるのが強みだ。今回は押しの強いポーンサワンが相手ということで、足とスピードを生かしたボクシングが冴えそうだ。インサイドから突き上げるアッパーも有効だろう。ただし、序盤ではしっかりと相手を迎え撃ち、後退を強いられているのではなく技術でコントロールしているということをジャッジや観客に印象づける必要はありそうだ。
 八重樫が前半で大きなトラブルに陥らなければ、中盤から後半にかけて引き離していくのではないだろうか。KOのチャンスも出て来るはずだ。現役7人目の世界チャンピオン(男子)誕生が期待できそうだ。(原功)

ポーンサワン=1978年3月10日、タイ出身。右ファイター型。戦績:27戦23勝(16KO)3敗1分。
八重樫=1983年2月25日、岩手県出身。大橋ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:16戦14勝(7KO)2敗。



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