ボクシングニュース

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[見どころ!] 10月13日(木) 後楽園ホール
Updated on 2016/10/11

<東洋太平洋フェザー級タイトルマッチ>
竹中良対ランディ・ブラガ


 昨年8月に王座を獲得した竹中の2度目の防衛戦。1位のブラガを相手に真価が問われる試合といえる。
 竹中は2年前に天笠尚(山上)の持つ東洋太平洋フェザー級王座に挑戦。11回までリードしながら最終12回に逆転のTKO負けを喫し、そのときはベルトを腰に負けなかった。しかし、昨年8月にビンビン・ルフィーノ(比)を5回TKOで下して現在の王座を獲得した。今年4月には6回TKO勝ちで初防衛に成功している。シャープなワンツーを主武器とする右のボクサーファイター型で、タイミングのいい右は破壊力がある。WBCでは世界挑戦権のある14位にランクされている。
 挑戦者のブラガはサウスポーの10年選手で、21戦19勝(5KO)1敗1分の好戦績を残している。唯一の敗北は昨年4月、南アフリカ遠征で地元選手に僅差の12回判定負けを喫したもので、その後はフィリピンの国内王座を獲得するなど4連勝(2KO)を収めている。12回を3度、10回も3度戦いきったことがあり、スタミナもありそうだ。
 竹中は力まずに左ジャブで距離とタイミングを計り、攻め急ぐことなく右に繋げるチャンスをつくりたい。(原功)

竹中=1985年5月22日、熊本県出身。三迫ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:18戦14勝(8KO)3敗1分。
ブラガ=1987年12月21日、フィリピン出身。サウスポー。戦績:21戦19勝(5KO)1敗1分。





[見どころ!] 10月6日(木) 後楽園ホール
Updated on 2016/10/02

<日本スーパー・フライ級王座決定戦>
中川健太対木村隼人


 石田匠(井岡)が返上して空位になった王座の決定戦。31歳にして初の大舞台となる中川と、16歳のときにタイでプロデビューし、11年間に33戦を経験してきた木村。軽量級ながらKO決着濃厚なカードといえる。
 中川はデビューは木村よりも早い04年だが、翌05年から11年まで6年のブランクがあるため試合数は15戦(12勝9KO2敗1分)と木村の半数以下に留まっている。左ストレートに威力のあるサウスポーの強打者で、9KOのうち3ラウンドKOが7度、4ラウンドKOが2度というデータが残っている。ペースアップしたところで相手を捕まえているといえるかもしれない。
 対する木村は十代のときに韓国王座やWBOアジア・パシフィック暫定王座などを獲得したが、以後は冠のある試合では4連敗を喫している。日本王座は昨年9月の石田戦(10回判定負け)以来2度目の挑戦となる。スピードを身上とする右のボクサーファイター型で、こちらも25勝のうち16KOとパンチは切れる。タイ(5度)、韓国(9度)、フィリピン(3度)とキャリアの半分を異国で戦ってきており、経験値は高い。反面、受けに回ると心許ないところがあり、それが出世の妨げになってきたともいえる。また、マーロン・タパレス(比=現WBO世界バンタム級王者)らサウスポーの実力者相手に4敗を喫しているデータも気にかかる。
 序盤の焦点は、中川の左に対し木村がどう反応するかという点に絞られそうだ。ここで木村が戸惑いをみせるようだと中川が一気に攻め込む可能性がある。逆に中川の動きが読まれてしまうようだと、主導権は木村が握ることになるだろう。いずれにしても序盤からKOのスリルを孕んだ展開になりそうだ。(原功)

中川=1985年8月7日、東京都出身の31歳。レイスポーツジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:15戦12勝(9KO)2敗1分。
木村=1989年6月23日、神奈川県出身の27歳。ワタナベジム所属。右のボクサーファイター型。戦績:33戦25勝(16KO)8敗。








[見どころ!] 10月1日(土) 後楽園ホール
Updated on 2016/09/23

<日本スーパー・バンタム級タイトルマッチ>
石本康隆対古橋岳也


 石本の2度目の防衛戦。両者は昨年8月に無冠同士で拳を交えており、そのときは石本が8回判定勝ちを収めている。次戦で日本王者になった石本、次戦でも敗れて連敗を喫した古橋。明暗を分けた両者だが、古橋はこの一戦で立場を逆転することができるか。
 14ヵ月前の初戦は古橋が日本1位、石本が5位という肩書だったが、8回を戦い終えて77対75、77対76、76対75の小差ながら石本がジャッジ三者の支持を取りつけた。3ヵ月半後、石本は決定戦を制して34歳にして日本王者になり、今年4月には藤原陽介(ドリーム)から2度のダウンを奪って判定勝ち、初防衛に成功している。中間距離からワンツーで切り込んで左フックに繋げる右のボクサーファイター型で、10回をフルに5度戦いきっており経験値は高い。
 対する古橋は、これが2度目の日本王座挑戦となる。初挑戦となった昨年4月の小國以載(角海老宝石)戦では10回引き分けという悔しい結果に終わっており、今回の試合で雪辱と戴冠を狙う。中間距離に身を置きながらパンチを交換する好戦的なタイプで、被弾は多いがKO負けは一度もない。石本戦を含めて一時は3試合続けて勝利を逃していたが、今年6月に8回TKO勝ちで再起を果たしている。
 ともに相手の手の内が分かっているだけに、序盤から激しいパンチの交換がみられるものと思われる。古橋が仕掛け、石本が適度に間合いを外して迎撃というパターンになりそうだが、ジャッジへのアピールが勝利を握るための重要なカギになるだろう。(原功)

石本=1981年10月10日、香川県出身。帝拳ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:36戦28勝(7KO)8敗。
古橋=1987年10月15日、神奈川県出身。川崎新田ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:26戦18勝(8KO)7敗1分。





[見どころ!] 9月24日(土) 後楽園ホール
Updated on 2016/09/18

<日本ライト級タイトルマッチ>
荒川仁人対塚田祐介


 デビューから12年、34戦のキャリアを持つ34歳のベテランのサウスポー王者が、これが初10回戦となる塚田を迎え撃つ。
 荒川は10年に日本王座、11年には東洋太平洋王座を獲得し、世界上位にランクされるまでになったが、そのあとは壁にぶつかった感があった。メキシコで行われた挑戦者決定戦で負傷判定負けを喫し、アメリカではWBC世界ライト級暫定王座決定戦のリングにも上がったが、これも判定で敗れた。ホルヘ・リナレス(帝拳)との挑戦者決定戦では激闘を展開したものの、これまた及ばなかった。そのあとも加藤善孝(角海老宝石)戦、内藤律樹(E&Jカシアス)戦で判定を落とすなど、武運から見放された時期がある。しかし、この長いトンネルを抜け出し、今年4月に約5年ぶりの日本王座返り咲きを果たした。
 挑戦者の塚田は10年11月のプロデビューから13戦(8勝3KO5敗)すべてを後楽園ホールで戦ってきた。中間距離でのやりとりを得意とする右のボクサーファイター型だが、過去には構えを左にスイッチした試合もある。直近の試合では2回TKO負けを喫しているが、その前の3戦は国内ランカー級を相手に続けて競り勝っている。
 荒川は左構えから左を様々な角度とタイミングで打ち込んでくるため、相手にとっては見極めにくいところがある。サウスポーとの対戦経験が乏しい塚田が、まず荒川の左にどう対応するのかが焦点といえよう。ここで戸惑いをみせるようだとベテラン王者が一気に攻め込む可能性もある。(原功)

荒川=1981年12月23日、東京都出身。ワタナベジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:34戦27勝(16KO)6敗1分。
塚田=1989年1月26日、東京都出身。吉祥寺鉄拳8ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:13戦8勝(3KO)5敗。






[見どころ!] 9月21日(水) 後楽園ホール
Updated on 2016/09/18

<WBO女子世界ミニマム級タイトルマッチ>
池原シーサー久美子対江畑佳代子


 王者の池原にとっては4度目の防衛戦、40歳の江畑にとってはJBC公認時代前を含めて5度目の世界挑戦となる。
 この両者、昨年5月に今回と同じ立場で拳を交え、池原が7回負傷判定勝ちで2度目の防衛を果たした。池原が圧力をかけながらワンツーで迫り、江畑が足をつかいながらサイドに回り込んで迎撃するという展開のなか両者が負傷。それまでの採点で勝敗が決するという、両者にとっても不完全燃焼の結末だった。採点は三者とも67対66ながら2−1に割れる接戦だったが、わずかに攻勢点で池原が上回ったという内容だった。試合後、江畑は引退を口にしたが、今年3月に再起している。
 ともに相手の手の内は分かっており、前戦を参考に微妙な調整を加えて策を練ってくるものと思われる。池原はより攻撃的に出て完全決着を狙うことになるだろうし、背水の江畑はジャッジにアピールするために折々で打ち合う必要性を感じているはず。16ヵ月前よりも激しい試合になりそうだ。(原功)

池原=1984年11月8日、大阪府出身。フュチュールジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:11戦8勝(3KO)1敗2分。
江畑=1976年1月7日、東京都出身。ワタナベジム所属。右ボクサー型。JBC公認後の戦績:13戦8勝(5KO)5敗。





[見どころ!] 9月14日(水) 後楽園ホール
Updated on 2016/09/09

<日本ミドル級タイトルマッチ>
西田光対渕上誠


 この両者は過去にノンタイトル戦で2度対戦して2度とも西田が勝利を収めている。今回は西田が保持する日本王座をかけての対戦となる。
 西田は13戦目までは6勝(1KO)6敗1分と平凡な戦績だったが、以後は11戦9勝(6KO)2敗と見違えるような数字を残している。このうちの2勝が渕上からあげたもので、14年3月の初戦が8回判定勝ち、15年8月の再戦では5回TKO勝ちを収めている。その勢いのまま今年3月には柴田明雄(ワタナベ)を攻略(3回TKO)して日本と東洋太平洋王座を同時に獲得した。相手の懐に入り込んで上下に左右フックを打ち分ける戦い方が徹底された結果といえよう。しかし、6月にはドワイト・リッチー(豪)のアウトボクシングについていけず、大差の判定負けを喫して東洋太平洋王座を失っている。今回は手元に残った日本タイトルの初防衛戦であると同時に、再起戦としての意味も持っている。
 一方の渕上は柴田の前の日本&東洋太平洋王者で、今回の西田戦で返り咲きを狙っている。こちらもキャリアの途中で開眼して急成長を遂げた時期があり、4年前にはゲンナディ・ゴロフキン(カザフスタン/米)の持つ世界王座に挑んだこともある(3回TKO負け)。しかし、その試合も含めて最近の9戦は4勝(4KO)5敗と厳しい状況が続いている。そのうちの2敗は西田に喫したものだ。救いは直近の2試合で勝利を収めていることであろう。6月の最新試合は2度のダウンを挽回しての逆転TKO勝ちだったが、その勝負強さと運を西田戦に生かせるか。
 西田が仕掛け、サウスポーの渕上が足をつかいながら圧力をかわしつつ迎え撃つ展開が予想される。過去の2戦と同じように、渕上の動きが止まるようだと西田の執拗な攻撃が待っていそうだ。(原功)

西田=1987年9月14日、新潟県出身。川崎新田ジム所属。右ファイター型。戦績:24戦15勝(7KO)8敗1分。
渕上=1983年7月30日、鹿児島県出身。八王子中屋ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:34戦23勝(14KO)11敗。





[見どころ!] 9月10日(土) 後楽園ホール
Updated on 2016/09/07

<日本スーパー・フェザー級タイトルマッチ>
尾川堅一対松下拳斗


 19戦18勝(15KO)1敗、KO率79パーセントを誇る尾川が日本タイトルの2度目の防衛戦に臨む。キャリア17年、50戦の経験を持つ松下(本名=玉越強平)を相手にどんな戦いをみせるのか楽しみだ。
 尾川は日本拳法で培った体力、距離感、瞬発力などを武器に勝ち上がり、現在は10連勝(9KO)と好調を維持している。昨年9月には南米コロンビアの世界ランカーに10回TKO勝ちを収め、12月には内藤律樹(E&Jカシアス)から初回に痛烈なダウンを奪って5回負傷判定勝ち、日本タイトルを奪った。今年4月の初防衛戦は少々手を焼いたものの9回で仕留めてみせた。現在はIBF8位、WBC12位、WBO13位にランクされており、近い将来の世界挑戦も視野に入れるまでになっている。
 挑戦者の松下は99年1月のプロデビューから17年にわたって戦い続けている35歳のベテランで、日本タイトルへの挑戦は6度目となる。善戦はするものの、もうひと押しが不足しているためにベルトを取り逃した試合もあり、またメキシコで世界ランカーを破ったこともある。地力は十分にある選手だ。174センチの長身ということもあり相手にとっては戦いにくいタイプでもある。
 右ストレートという絶対的な決め手を持つ尾川は、このパンチに頼るあまり組み立てが雑になるケースが過去にみられたが、こうした課題を克服していれば大きなトラブルに陥ることはないとみる。玉越は前半でリードを奪って折り返し、尾川を慌てさせることができれば悲願のベルトがみえてくるが、そう簡単な作業ではない。(原功)

尾川=1988年2月1日、愛知県出身。帝拳ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:19戦18勝(15KO)1敗。
松下=1980年12月30日、兵庫県出身。千里馬神戸ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:50戦34勝(13KO)9敗7分。




[見どころ!] 9月4日(日) スカイアリーナ座間
Updated on 2016/08/30

<WBO世界スーパー・フライ級タイトルマッチ>
井上尚弥対ペッチバンボーン・ゴーキャットジム


 世界的な知名度が高い井上が1位のペッチバンボーンを相手に3度目の防衛戦に臨む。豪快なKO勝ちが期待できそうだ。
 井上は日本、東洋太平洋王座獲得を経てプロ6戦目でWBC世界ライト・フライ級王座を獲得し、8戦目でオマール・ナルバエス(亜)に2回KO勝ちを収めて現在の王座を手に入れた。世界戦だけで30戦を数える強豪から4度のダウンを奪い圧勝したことで注目度は日本の枠を飛び越えた。今年5月のV2戦では拳を痛めたこともあって判定勝ちにとどまったが、その負傷も完治した。井上は「拳を痛めないように7割か8割の力で打ってもスピードとタイミングが合えば倒せる」と自信をみせている。このまま勝ち進めば、同じ階級に進出してきた世界的なビッグネーム、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対決も現実味を帯びてくるだけに、圧倒的な内容で勝つことがノルマといえよう。
 挑戦者のペッチバンボーンは5度の来日で1勝4敗と不本意な結果に終わっているが、それは過去のことだ。13年12月以降は16連勝(9KO)中で、この間にPABA王座やWBOアジア・パシフィック王座などを獲得している。WBO4位だった今年6月には3位のポール・バトラー(英)挑戦者決定戦を行う予定だったが、試合前日の計量で相手が体重オーバーのため失格。こうしたなか上位につけていたナルバエスとゾラニ・テテ(南ア)が井上を敬遠してバンタム級に転向したため、ペッチバンボーンは最新のランキングで1位にアップしている。ペッチバンボーンは比較的ゆったりした構えから右ストレートを放ち、接近すると右アッパーを突き上げるボクサーファイター型で、12回をフルに戦った経験も10度あり、スタミナも問題なさそうだ。ただし、井上と比較するとスピード、パワー、潜在能力など個々の戦力と総合力で見劣りすることは否めない。
 それは井上自身も承知しており、「地元・座間での試合でもあるので気合が入っている。圧倒的なKOは自分も望んでいるので、流れのなかで……」とKO防衛を意識している。大橋秀行会長がいうように、歯車が噛み合えば1回か2回の決着も考えられる。(原功)

井上=1993年4月10日、神奈川県出身。大橋ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:10戦全勝(8KO)。
ペッチバンボーン=1985年8月15日、タイ出身。右ボクサーファイター型。戦績:46戦38勝(18KO)7敗1分。





[見どころ!] 8月31日(水) 大田区総合体育館
Updated on 2016/08/22

<WBA世界ライト・フライ級タイトルマッチ>
田口良一対宮崎亮


 3連続KO防衛中の田口に、元WBA世界ミニマム級王者の宮崎が挑む。ともに攻撃力があるだけに、KOのスリルを孕んだ好勝負が期待できる。
 田口は身長168センチ、リーチ172センチとこの階級にしては大柄だが、体格の利を生かしたアウトボクサーというわけではない。
甘いマスクとは裏腹に強気のボクシングを展開する好戦派で、戴冠試合を含む4度の世界戦で着実に経験値も上げてきている。
 挑戦者の宮崎はライト・フライ級で日本王座と東洋太平洋王座を獲得したあと、12年の大晦日に1階級下のWBA世界ミニマム級王座を獲得。2度防衛後、王座を返上してライト・フライ級に戻ったが、初戦で体重調整に失敗して初黒星を喫した苦い経験を持つ。その後は4連続KO勝ちを収めて復調を印象づけている。
 身長で13センチ、リーチでは14センチも田口が上回っているが、宮崎は大柄の相手との戦いに慣れていることもあり、挑戦者にとって体格差は大きなハンデにはならないかもしれない。田口が中間距離での戦いを好む点も宮崎には好材料といえそうだ。むしろ宮崎がスピードを生かした出入りのボクシングをして田口に距離を与えない展開も考えられる。
注目は前半のペース争いだ。宮崎は15KOのうち13度も5回以内でけりをつけており、前半型ともいえる。対照的に田口は11KOのうち7度が6回以降のKO勝ちという後半型なのだ。宮崎が先行して田口が追いかける展開になりそうだが、中盤から後半にかけて激しいせめぎ合いがみられそうだ。(原功)

田口=1986年12月1日、東京都出身。ワタナベジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:27戦24勝(11KO)2敗1分。
宮崎=1988年8月20日、群馬県出身。井岡ジム所属。右ファイター型。戦績:28戦24勝(15KO)1敗3分。




[見どころ!] 8月31日(水) 大田区総合体育館
Updated on 2016/08/22

<WBA世界スーパー・フライ級タイトルマッチ>
河野公平対ルイス・コンセプション


 14年3月に王座を奪還、第2次政権についた河野の4度目の防衛戦。WBAの指令に従って暫定王者のコンセプションを迎えることになったが、はたしてベルトを守ることができるか。
 河野は日本王座、東洋太平洋王座を経て3度目の挑戦で世界一の座についたが、第1次政権は約4ヵ月の短期に終わった。しかし、現在の王座は2年以上にわたってキープしている。3度の防衛戦でKO勝ちはないが、試合は常に手数の多い激戦になっている。2度の戴冠試合でみせたような決め手がほしいところだが、これは流れのなかで、ということになろう。
 暫定王者のコンセプションは10年のプロ生活で38戦34勝(24KO)4敗の戦績を残している強打者だ。そのうち19度は5回以内で仕留めている。直近の10戦は前半のKO勝ちを逃しているが、それでも早い回は要注意といえる。反面、自慢の強打を振り回すため試合が荒っぽくなる傾向もあり、そこを突かれるケースも目立つ。フライ級時代にWBA王座を争ったエルナン・マルケス(メキシコ)との2試合(11回TKO負け、1回TKO負け)などは、その典型といえよう。
 河野はファイター型ではあるが、コンセプションを相手にしての正面衝突はリスクも高い。そのため2度目の王座獲得試合でみせたような前後左右に動くボクシングが有効と思われる。危険な相手ではあるが、ボディを攻めながら後半勝負に持ち込むことができればV4が見えてくる。(原功)

河野=1980年11月23日、東京都出身。ワタナベジム所属。右ファイター型。戦績:41戦32勝(13KO)8敗1分。
コンセプション=1985年10月6日、パナマ出身。右ファイター型。戦績:38戦34勝(24KO)4敗。





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