ボクシングニュース

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[見どころ!] 11月6日(日) 国立代々木競技場第二体育館
Updated on 2011/11/04

<WBC世界スーパー・フェザー級タイトルマッチ>  
粟生隆寛対デビス・ボスキエロ
             

 粟生は1年前、ビタリ・タイベルト(ドイツ)からダウン奪って判定勝ち、2階級制覇を達成。今年4月の初防衛戦では元王者ウンベルト・グチェレス(メキシコ)をボディブローで4回KOと、たしかな成長の跡をみせている。体力増強の効果だけでなく、攻撃的な技術戦を心がけるなどスタイルの転換が功を奏しているといえる。
進化中の27歳。サウスポーの王者に死角はなさそうだ。
 挑戦者のボスキエロはアドリア海に面したイタリアのキオッジャ出身の30歳。04年12月のプロデビューから7年、30戦29勝(14KO)1分と不敗レコードを誇る。IBFのユース・タイトル、WBAのインターコンチネンタル・タイトル、イタリアの国内タイトル、さらにEBU−EU欧州タイトルを獲得した実績を持っている。ただし、これらはすべて自国のリングで勝ち得たもので、まだ国外で戦った経験はない。世界的強豪との手合わせという点でも、粟生と比較すると見劣りは否めない。
 ボスキエロは両グローブを高い位置におきながら前進し、機を見て飛び込むスタイルを持つ右のボクサーファイター型。距離が詰まると左右のフックを叩きつけるが、お膳立ての左ジャブが少ないためか全体的に攻撃が雑な印象を与える。意図的なカウンターを放つなど難易度の高い仕掛けをするタイプではなく、比較的素直な攻撃をする選手といえるかもしれない。粟生が気をつけなくてはいけないのは、入ってくる際のバッティングだろう。
 右ジャブと足で間合いを計り、相手が飛び込んでくる際に左のカウンター――卓抜した技量を持つサウスポーの粟生にとって、正面から入ってくるボスキエロを効率的かつ効果的に迎え撃つことは難しくないように思える。スピード、経験はもちろんのこと地の利も王者の背中を押すはずだ。序盤で大きなトラブルに陥らなければ、中盤から終盤にかけて粟生が大きなヤマをつくりそうだ。(原功)

粟生=1984年4月6日、千葉県出身。帝拳ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:24戦21勝(10KO)2敗1分。
ボスキエロ=1981年7月29日、イタリア出身。右ボクサーファイター型。戦績:30戦29勝(14KO)1分。






[見どころ!] 11月1日(火) 後楽園ホール
Updated on 2011/10/31

<OPBF&日本ウェルター級タイトルマッチ>  
渡部あきのり対庄司恭一郎
             

 渡部は今年4月、井上庸(ヤマグチ土浦)を5度倒して2回KO勝ち、一挙に2冠を手に入れた。8月には韓国王者を退けて初防衛に成功しており、自信を深めて2度目の防衛戦に臨む。対する庄司は5年前に28歳でデビューし、現在は33歳。初の大舞台で番狂わせを狙う。
 15連続KO勝ちの日本タイ記録を持つ渡部は、その数字が示すとおりの強打者だ。左構えから肉弾戦を挑み、接近戦で強引に攻め落とすケースが多い。27戦23勝(21KO)4敗とKO率は高いが、敗北もすべてKOによるもので、強さと脆さが同居した選手といえる。一時はスランプも経験したが、最近は4連続KO勝ちと復調している。
 挑戦者の庄司は15戦9勝(3KO)2敗4分の戦績を残しているが、KO決着は全試合数の2割に相当する3度だけ。敗北は2度ともフルラウンド戦った末のもので、4度の引き分けはすべて負傷判定による。さらに加えるならば負傷判定勝ちも2度経験している。渡部ほどの派手さはないが、右ストレートを軸に粘り強く戦うタイプといえる。
 経験値やパワーでは渡部が大きく勝るが、絶対的な優位性があるかとなると、まだそこまでの信用を得るには至っていないように思える。2冠王者とはいえ最長で8ラウンドまでしか経験がないのも不安要素のひとつといえる。同様のことは庄司にもいえる。こちらも8ラウンドをフルに戦ったことは3度しかないのだ。
 こうした点を考えると、やはり中盤までの勝負とみるのが妥当な線だろう。渡部の攻撃力に大きなアドバンテージはあるが、序盤を凌げば庄司にもチャンスは出てきそうだ。(原功)

渡部=1985年7月12日、埼玉県出身。協栄ジム所属。左ファイター型。戦績:27戦23勝(21KO)4敗。
庄司=1978年1月11日、宮城県出身。戸秀樹ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:15戦9勝(3KO)2敗4分。




[見どころ!] 11月1日(火) 後楽園ホール
Updated on 2011/10/31

<日本スーパー・フライ級タイトルマッチ>   
佐藤洋太対大庭健司
                 

 25戦22勝(11KO)2敗1分の戦績を誇り、05年以降の6年間で引き分けを挟んで17連勝中(7KO)の佐藤。02年のプロデビューから23戦21勝(16KO)2分と無敗街道を突っ走る大庭。高い勝率をマークしている者同士による日本タイトルマッチとなった。
 しかし、こと内容に関しては大きな差があるといわざるを得ない。
昨年5月に日本タイトル(当時は暫定)を獲得した佐藤が、その後の全4戦で日本タイトルの防衛戦をこなしているのに対し、大庭は直近の14戦(13勝11KO1分)がすべてタイ人との手合わせなのである。日本人との対戦となると、06年12月の全日本新人王戦決勝まで遡らなければならない。このときは最終6回に劇的なTKO勝ちを収めている。新人王同期の黒田雅之(川崎新田)や淵上誠(八王子中屋)がタイトルを手にして先を走っているだけに、なおさらモチベーションは高いはずだ。
 そんな大庭の勢いは怖いが、ここは佐藤の総合力と経験を高く評価すべきだろう。長身から繰り出す左ジャブは速くて長い。加えて機を見て放つ右ストレートは鋭さを伴う。フットワークも軽快で、佐藤は国内では頭ひとつ抜けた存在になっている。世界ランキングも好位置をキープしており、ここをクリアすればさらに視界が開けるはずだ。存在感を示すためにもジャッジの手を煩わせずに試合を終えなければなるまい。
 一方の大庭とすれば、佐藤が流れを掴む前に大きな仕掛けが必要になるだろう。早い段階で思い切った攻撃に出ることができるかどうか。(原功)

佐藤=1984年4月1日、岩手県出身。協栄ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:25戦22勝(11KO)2敗1分。
大庭=1984年6月8日、福岡県出身。FUKUOKAジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:23戦21勝(16KO)2分。




[見どころ!] 10月24日(月) 後楽園ホール
Updated on 2011/10/16

<WBA世界ミニマム級タイトルマッチ>                  
ポーンサワン・ポープラムック対八重樫東
    

 チャンピオンのポーンサワンは7月、大ベテランのムハマド・ラクマン(インドネシア)を破って戴冠を果たしたばかり。ラクマン戦では「逆ホームタウン・デシジョン」との声が出たほどの接戦だったこともあり、まだ評価の定まらないチャンピオンといえる。八重樫の王座獲得が期待されるカードだ。
 ポーンサワンは01年のプロデビュー戦でPABA王座を獲得し、16度の防衛に成功。その余勢を駆って07年にドニー・ニエテス(比)の持つWBO世界ミニマム級王座に挑んだが、12回判定負け。08年11月にはオーレドン・シッサマーチャイ(タイ)のWBC王座に挑戦したが、またも12回判定負け。09年4月、1階級上げてメキシコでWBC世界ライト・フライ級王者エドガル・ソーサ(メキシコ)に挑んだが、そのときは4回TKO負けだった。さらに10年9月、再びオーレドンに挑戦したが、引き分けで涙を飲んでいる。
ラクマン戦は実に5度目の世界チャレンジだった。
 ガードを高く上げて精力的に前進し、被せるようなワンツーを打ち込む好戦的なスタイルを持つ。しかし、追い足が鈍いために上体だけが突っ込むことが多く、決してバランスは良くない。パンチの切れ、連打の回転力に欠けるのは、そうした点が影響しているのかもしれない。ソーサ戦では左右フックにアッパーを交えた攻撃を受けてストップされており、またラクマン戦でも終盤にアッパーを浴びていた。下からの攻撃に対応が遅れる傾向があるといえる。
 八重樫はアマチュアを経て05年にプロ転向。5戦目でOPBF王座を獲得するなど出世は早かったが、7戦目でWBC世界ミニマム級王者イーグル・デーンジュンラパン(タイ/角海老宝石)に完敗。再起ロードの途中でも敗北を喫するなど順風満帆とはいかなかったが、ここ3年間は7連勝(2KO)と好調だ。日本王座も3度防衛するなど28歳になって充実期を迎えている。
 スピードを生かした右のボクサーファイター型で、相手によって硬軟を使い分けることができるのが強みだ。今回は押しの強いポーンサワンが相手ということで、足とスピードを生かしたボクシングが冴えそうだ。インサイドから突き上げるアッパーも有効だろう。ただし、序盤ではしっかりと相手を迎え撃ち、後退を強いられているのではなく技術でコントロールしているということをジャッジや観客に印象づける必要はありそうだ。
 八重樫が前半で大きなトラブルに陥らなければ、中盤から後半にかけて引き離していくのではないだろうか。KOのチャンスも出て来るはずだ。現役7人目の世界チャンピオン(男子)誕生が期待できそうだ。(原功)

ポーンサワン=1978年3月10日、タイ出身。右ファイター型。戦績:27戦23勝(16KO)3敗1分。
八重樫=1983年2月25日、岩手県出身。大橋ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:16戦14勝(7KO)2敗。




■平成23年9月度月間賞(10月11日選考)
Updated on 2011/10/12

月間最優秀選手賞
 日本スーパーバンタム級6位
 中嶋 孝文 (ドリーム)
 対象試合:9月2日「オープン8回戦」判定勝ち
 対戦相手:日本バンタム級2位 臼井欽士郎(横浜光)

月間敢闘賞
 日本バンタム級12位
 船井 龍一 (ワタナベ)
 対象試合:9月30日「オープン8回戦」7RTKO勝ち
 対戦相手:同級9位 柘植雄季(駿河)

月間新鋭賞
 石川 昇吾 (新日本木村)
 対象試合:9月30日「オープン6回戦」5RTKO勝ち
 対戦相手:バロディア・カレロ・エルナンデス(ワタナベ)


表彰式
 11月15日(火)於:後楽園ホール『DANGAN41』




[見どころ!] 10月14日(金) 後楽園ホール
Updated on 2011/10/10

<日本スーパー・ライト級タイトルマッチ>    
長瀬慎弥対和宇慶勇二
             

 もともとこのベルトは亀海喜寛(帝拳)が保持していたものだが、2月に予定された長瀬との防衛戦を前にインフルエンザに罹ったために返上。これを受け長瀬は3月に王座決定戦に臨むはずだったが、
東日本大震災の影響で試合は延期に。こうしたなか、やっと7月に王座決定戦で伊藤和也(宮田)を下し戴冠を果たしたという経緯がある。デビューから10年、回り道をして手に入れたベルトだけに、そう簡単に渡すわけにはいくまい。
 長瀬は右ボクサーファイターのカテゴリーに入るが、パンチのタイミングや軌道など、やや変則的な面もある。この6戦(4勝1敗1分)はすべて判定勝負になっており、接戦になった場合も持ち味を発揮できる強みがある。
 挑戦者の和宇慶は09年8月、当時の日本王者・小野寺洋介山(オサム)に挑んで判定負けを喫して以来、2度目の王座挑戦となる。その後は3戦2勝(1KO)1分と調子を戻している。長身のサウスポーで、左ストレートと右フックを得意とする。こちらも11年選手。勲章がほしいところだ。
 チャンピオンの長瀬は守る立場を意識せずに、ペース掌握をはかるためにも序盤から積極的に攻めて出たい。和宇慶を受身に回らすことができれば、自分の仕事がやりやすくなるはずだ。
 逆に和宇慶は身長とリーチ、そしてサウスポーのアドバンテージを生かして戦いたい。長瀬の出端に左を突き、右フックで回すことができれば自然にペースは転がり込むだろう。
 総合力に大きな差がないだけに、接戦が予想される。(原功)

長瀬=1981年11月18日、埼玉県出身。フラッシュ赤羽ジム所属。
   右ボクサーファイター型。戦績:24戦19勝(9KO)3敗2分。
和宇慶=1981年1月20日、東京都出身。ワタナベジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:18戦14勝(7KO)3敗1分。




[見どころ!] 10月10日(月=祝) 後楽園ホール
Updated on 2011/10/07

<日本スーパー・バンタム級タイトルマッチ>
芹江匡晋対橋元隼人


 WBA、WBCでともに世界8位に名を連ねる芹江の国内タイトルV5戦。7月に暫定王者の瀬藤幹人(協栄)に競り勝って第一人者としての存在感を示しているだけに、ここはKO防衛がノルマといえるだろう。
 芹江はルーキー時代に三つの敗北を経験しているが、この5年間に限ってみれば14連勝(7KO)と破竹の勢いにある。日本タイトルは09年12月、世界ランクの常連だった木村章司(花形)から奪取。以後、玉越強平(千里馬神戸)、福島学(花形)、長井佑太(勝又)、そして瀬藤を相手に防衛を重ねてきた。この間、膝を痛めてブランクをつくりもしたが、この夏に戦線復帰を果たしている。
 重心を比較的低く据えた独特の構えから独創的なボクシングを展開するタイプで、クロス気味に放つ右が主武器といえる。円熟期を迎えているだけに、このあたりで派手なリング・パフォーマンスを見せて上のステージへの通行手形を手にしたいところだ。
 挑戦者の橋元も芹江と同じ28歳。まだ8回戦の経験しかなくキャリアでは大きく劣るが、14戦12勝(2KO)1敗1分と戦績はみごとだ。左フックや右ストレートを軸に冷静な試合運びをみせるが、ややパワーに欠ける傾向があるだけに、芹江相手に厳しい戦いは覚悟せねばなるまい。
 経験をはじめ総合力で大きく勝る芹江有利は不動といえる。芹江が自在な動きでペースを握り、徐々に引き離して中盤から終盤でヤマをつくるという予想が順当なところだろう。橋元が番狂わせを狙うには序盤で思い切った仕掛けが必要になりそうだ。(原功)

芹江=1983年3月4日、東京都出身。伴流ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:22戦19勝(8KO)3敗。
橋元=1983年4月8日、東京都出身。ワールドスポーツジム所属。
   右ボクサーファイター型。戦績:14戦12勝(2KO)1敗1分。




[見どころ!] 10月4日(火) 後楽園ホール
Updated on 2011/10/02

<日本ライト級王座決定戦>  
加藤善孝対稲垣孝
 
 荒川が返上して空位になった王座の決定戦。1位の加藤、2位の稲垣ともに2度目のタイトル挑戦となる。力量に大きな差がないだけに、接戦が予想される。
 加藤は3年前に荒川に唯一の黒星をなすりつけている好戦的でタフな右ボクサーファイター。積極的で思い切りのいいボクシングが身上だが、3年近くKO勝ちから遠ざかっている。09年12月、日本王者だった近藤明広(日東)に挑戦して2対1の判定で惜敗し、再起戦で負傷TKO負けを喫するなど一時期スランプ気味だった。
しかし、ここ2戦は判定ながら勝利を収めている。
 対する稲垣は1年前、スーパー・フェザー級で当時の日本王者、三浦隆司(横浜光⇒帝拳)に9回TKO負けを喫しており、4回TKO勝ちの再起戦を挟んでのタイトル・アタックとなる。パンチの切れを欠く傾向はあるが、執拗に食い下がるタイプだけに相手にとっては捌きにくい選手といえるかもしれない。
 わずかに加藤有利とみるが、その差は戦い方しだいで埋め合わせが十分可能な範囲内といえる。選手本人はもちろんのこと、陣営がどんな策を練ってリングに上がるのか、接戦が予想されるだけにそのあたりも勝敗に響きそうだ。(原功)

加藤=1984年11月23日、茨城県出身。角海老宝石ジム所属。右ボクサーファイター型。戦績:24戦19勝(5KO)4敗1分。
稲垣=1985年10月7日、東京都出身。フラッシュ赤羽ジム所属。
   右ボクサーファイター型。戦績:23戦13勝(6KO)9敗1分。






[見どころ!] 10月4日(火) 後楽園ホール
Updated on 2011/10/02

<OPBFライト級王座決定戦>        
荒川仁人対ジェイ・ソルミアノ
              

 三垣龍次(MT)がケガのため返上して空位となった王座の決定戦。WBA6位、WBC7位にランクされる荒川と、12戦11勝(7KO)1分のホープ、ソルミアノ。好ファイトが期待される。
 荒川はキャリア7年の29歳。昨年4月に近藤明広(日東)を下して日本タイトルを獲得し、3連続KO防衛に成功。今回はその日本のベルトを返上してOPBF取りに臨む。荒川はサウスポーのボクサーファイターのカテゴリーに入るが、頭脳派の一面も持っている。右ジャブで距離と角度を探り、間合いの合ったところで長短、緩急をつけた左を飛ばす戦い方を身上とする。上下の打ち分けも巧みで、序盤にダウンを喫したことはあるものの大崩れすることのないタイプといえる。
 対するソルミアノは07年8月にプロデビューした24歳。昨年5月にフィリピンのナショナル・タイトルを獲得し、2連続KO防衛を果たしている。この1年半に関しては荒川と似た足跡といえる。目下3連続KOという点も共通している。大柄で好戦的な選手と伝えられるだけに、荒川にとって厳しい戦いになることも考えられる。
 サウスポーの荒川としては序盤は慎重に相手の出方やクセを見抜くことに時間を費やし、中盤から仕掛けて出ることが得策か。若く勢いのあるホープを荒川がどう迎え撃つのか、楽しみだ。(原功)

荒川=1981年12月23日、東京都出身。八王子中屋ジム所属。左ボクサーファイター型。戦績:22戦20勝(14KO)1敗1分。
ソルミアノ=1987年2月15日、フィリピン出身。戦績:12戦11勝(7KO)1分。




[見どころ!] 9月22日(木) 後楽園ホール
Updated on 2011/09/18

<トリプル女子世界タイトルマッチ>       
多田対ノンマイ、藤岡対カニタ、安藤対アマラ
     

 現在、日本女子ボクシング界は5人の世界チャンピオンを擁しているが、そのうち多田悦子(フュチュール)と藤岡奈穂子(竹原&畑山)のふたりが登場する。また、多田と同門の安藤麻里(フュチュール)はWBAが新設したライト・ミニマム級の初代王座決定戦に臨む。
 メインに登場の多田はアマチュアで50戦(47勝3敗)の経験を持つスピーディーなサウスポー。プロでは10戦8勝(2KO)2分で、そのうちの6戦が世界戦だ。今回は6度目の防衛戦となる。
 挑戦者のノンマイ・ゴーキャットジム(タイ)は15戦10勝2敗
3分の26歳。元WBC女子世界ライト・フライ級王者の肩書を持っている。
多田のスピードとテクニックがノンマイを圧倒しそうだ。

 今年5月に戴冠を果たしたWBC女子世界ミニマム級チャンピオンの藤岡は、これが初防衛戦。アマチュア21戦(18勝10KO、RSC3敗)、プロ6戦全勝(4KO)で、日本国内では負けたことがない。スピードと手数で迫る好戦派だ。
 WBC1位にランクされる指名挑戦者カニタ・ゴーキャットジム(タイ)は16戦13勝(4KO)3敗の21歳。
両者は1年前に対戦経験があり、そのときは藤岡が5〜6ポイント差をつけて判定勝ちを収めている。その後、カニタは5連勝を収めており侮れない。しかし、藤岡が返り撃ちにしそうだ。

 ライト・ミニマム級王座決定戦に出場する安藤は10戦7勝(4KO)3敗の23歳。対するアマラ・ゴーキャットジム(タイ)は9戦7勝(3KO)1敗1分の22歳。映像を見た安藤はアマラについて「ファイター型の印象」と話している。「この大きなチャンスを掴んでチャンピオンになる」とモチベーションは高い。6人目のチャンピオン誕生か。(原功)



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